通信制高校にはどんな人が通っている?向いている人の特徴とは?
公開日:2023/02/15 最終更新日:2023/02/01
通信制高校とはどのような学校か具体的にわかる人はどのくらいいるでしょうか。通信制は自分で時間割を自由に組むことができ、登校日がほとんどなく、レポートの提出やテストを受けることで単位を取得します。では、通信制高校にはどんな人が通っているのでしょうか。また通うのに向いている人の特徴などもこの記事で解説します。
通信制高校の生徒はどんな人たち?
高校は全日制、定時制、通信制があり、3年以上の在籍期間が必要です。全日制は平日の日中、定時制は日中や夜間に学校へ行き、決められた時間割で授業します。
通信制は面接指導の時だけ登校する可能性がありますが、それ以外は自由です。すでに働いている、高校を中退した、不登校で悩んでいる、全日制や定時制の授業スタイルについていけない、障害などにより学習が難しいなどというのが通信制高校を選ぶ理由となっています。
通信制高校に通うことはなんとなく暗いイメージになりがちですが、最近ではアスリートが学業と両立するために通信制高校を選ぶケースが増えてきています。自分で時間割を作成でき登校しなくても高校卒業の単位が取れるため、アスリートだけでなくほかの活動をしている学生にはメリットといえるでしょう。
また、専門コースを授業としている高校もあります。全日制高校を卒業した後に専門学校へ行くのが一般的ですが、専門コースがある通信制だと高校在籍中に専門知識を学んだり、資格を取ったりすることが可能です。専門性を学び資格を取得したいという目標がある人は通信制高校を選ぶ理由の一つとなっています。
通信制高校が向いている人
通信制高校に通うのは高校の卒業資格を取得したいからという人もいます。はじめから通信制高校を選んでいる人もいます。実際にはどういう人が向いているのでしょうか。ここからは通信制高校に向いている人、また特徴などを解説します。
将来の目標がある人
スポーツ選手や音楽、芸能そのほかさまざまな分野で活躍している人、これから頑張っていきたいと考えている人にとっては、1日の中で勉強の時間よりも練習する時間のほうが大切です。通信制高校は登校することがほとんどないため、練習に時間を費やすことが可能になります。
練習の隙間時間を利用して勉強を続けることで卒業が可能です。勉強する場所も選ばないため、日本各地や海外への遠征があったとしても勉強はできます。また卒業すると大学の受験資格も取得できるのです。練習などに時間をかけたいという人は通信制高校に向いているといえます。
資格を取得したい人
通信制高校には全日制・定時制にはない専門的なコースや科目がある学校も存在します。美容師、調理師、介護福祉士、整備士などの資格取得が可能です。もちろん高校過程の勉強が中心になっていて、単位を取得しないと卒業できません。
しかし、高校卒業と資格取得ができるため資格取得の時間が短縮できお金の節約にもなります。資格を手に入れて早く社会に出たい、働きたいと考えている人には向いているでしょう。
不登校や集団での学習が苦手な人
集団の中にいるのは苦手、全日制に通っていたけれどいじめなどの理由で学校には行きたくない、中退してしまったといった人には通信制高校が向いています。授業は自宅学習がほとんどです。人と顔を合わせることがなく、集中して勉強ができます。大学進学も夢ではありません。
通学することが難しいが3年で卒業したい人
全日制に通っていたが、病気やけがなどの理由で学校を休んだため、単位を落としてしまった、勉強についていけず単位が取れないという人もなかにはいます。普通であれば留年することになってしまうでしょう。
しかし、通信制は単位の引継ぎがスムーズに行われるため、3年で卒業が可能です。登校日も少なく通学が困難な人には向いています。
通信制高校に通うのは恥ずかしい?
通信制高校を選ぶ人の中には通うのが恥ずかしいと思ったり、周りの目が気になったりする人が多いことも事実です。どうして恥ずかしいと考えてしまうのか、いくつか理由を挙げてみましょう。
暗いイメージがある
昔から通信制高校には「全日制の学校に入学できない人」、たとえば勉強が苦手な人やひきこもり、不良と呼ばれる人が行くところというイメージが根強く残っています。現在では自分の個性を生かせるところとして通信制を選ぶ人も増えています。
全日制に通いたかった
全日制が一般的に選ばれているという考え方を持った人が多いため、通信制を選ぶのは普通ではないと自分で決めつけているのかもしれません。無理して全日制に通うのか、マイペースで勉強ができる通信制に通うのかを決めるのは自分です。どちらがあっているのか考えてみるのもよいでしょう。
通信制高校に行くことに自分が納得していない
自分は全日制高校に進学すると思っていたが、通信制高校に通うことになってしまった場合、納得できない気持ちになります。通信制に通わなくても大学、専門学校への進学は可能です。自分が納得できる選択をするのもよいのではないでしょうか。
まとめ
通信制高校とはどんな高校か、また通うのに向いている人と特徴について解説しました。最近では全日制高校に通う学生が減少し、通信制高校の学生は増えている傾向があります。
昔の暗いイメージとは違い、学校によって資格取得なども可能になっています。自分の目標に合っているのか、無理なく勉強ができるのかなど考えて学校を選んでみてください。