通信制高校の学費は?学費の無償化・免除の方法も解説!

公開日:2023/08/15  最終更新日:2023/06/19

通信制

通信制高校を検討するときに、気になることが学費です。通信制高校は、公立か私立かによって学費が異なります。また、地方自治体によって学費が異なることも特徴です。本記事では、通信制高校の学費について解説していきます。また、学費の無償化や免除の方法についてもご紹介していきます。

通信制高校にかかる学費の平均金額は?

公立の通信制高校にかかる学費は、管轄している地方自治体によって変わります。たとえば、東京都では、年間で支払う学費は3万円ほどです。ただし、公立の通信制高校は3年での卒業が難しい側面があり、実際にはさらに数万円の費用がかかることが多いでしょう。

一方、私立の通信制高校は全日制高校と同じように、学費が公立よりも高くなる傾向にあります。

1単位あたり6,000円ほど授業料がかかるため、年間で18万円以上の学費をみておいた方がいいでしょう。ただし、学校によっては費用がさらに高額になる場合があります。正確な金額を知りたい方は、検討している通信制高校に確認してみるといいでしょう。

公立と私立ではどちらが人気なのか

公立の通信制高校と私立の通信制高校では、私立の方が人気あるといえます。なお、ここでは入学者数で人気を判断しています。たとえば、2019年に入学した生徒の数を見ると、公立は約1万2,000人です。一方、私立は約4万5,000人となっています。

データから約4倍、入学者数の差があることがわかります。私立が人気な理由は、充実したサポート体制や柔軟なカリキュラム設計が組まれているためです。またWEBやメールなどを使った際の学習方法があることも人気の理由です。

ただし、私立の学費は公立に比べて高額になるため、学費に余裕のない人にとっては選択肢が限られてしまうかもしれません。

学費以外に必要な費用はある?

通信制高校には学費以外にも様々な費用がかかります。たとえば、通学に必要な交通費やサポート校の入学や授業費が該当します。サポート校とは、学力や自宅学習に自信がない、学校に通うのが怖いという生徒をサポートする学校です。

サポート校に加入することで、個人に合わせた学習指導、心のケアやカウンセリング、専門スキルの習得などの手厚いサポートを受けることができます。また、通信制高校では年に数回のスクリーニングが開催されます。

遠方の通信制高校に入学する場合は、スクーリングの際に交通費が発生する場合もあるでしょう。具体的な費用については、学校やコースによって異なるため、各学校の公式サイトや学費案内を確認することが必要です。

学費の無償化・免除をしてもらう方法は?

通信制高校では、学費の無償化や免除をしてもらえる可能性があります。以下では、その方法について紹介していきます。

高等学校等就学支援金

高等学校等就学支援金とは、返済不要の支援金のことです。これは、生徒が学校を通して国に申請を出すことで受け取れる支援金で、通信制高校でも利用できます。なお、通信制高校での高等学校等就学支援金の上限は297,000円です。

通信制高校によっては、上限額まで学費が満たない場合があり、その場合は実質無償で通信制高校に通えます。ただし、世帯年収によって支給額が異なることを覚えておきましょう。また、支援金は授業料に対してのみ支給されるため、教科書代や施設利用費は自己負担が必要です。

授業料の上乗せ免除措置

自治体によっては、母子家庭や生活保護受給者など、就学支援金だけでは学費を捻出できない家庭に、授業料の上乗せ免除措置を設けていることがあります。たとえば東京都では、私立高校等に通う生徒の保護者の所得が一定額以下の場合や、扶養する23歳未満の子が3人以上いる場合に、授業料の一部を助成しています。

なお、家庭によって適用条件は異なるため、通学予定の学校へ事前に相談しておきましょう。また「都道府県名 高等学校等授業料軽減制度」と検索して確認する方法もあります。

奨学金や基金の利用

高校進学のために必要な費用が就学支援金だけでは不足している場合、都道府県が提供する無利息の奨学金や学校が参加している基金が利用できます。自治体によっては、卒業後に返済不要の奨学金制度もあります。自分の住む地域でどのような制度があるのか「○○県 奨学金」と検索することがおすすめです。

まとめ

今回の記事では、通信制高校の学費について解説しました。通信制高校の学費は、公立は年間で約3万円、私立は年間で約15万円です。なお、学費以外にかかる費用もあるため通信制高校でかかるトータル費用を知りたい方は、検討している学校に問い合わせるといいでしょう。

また、入学者数で見ると公立に比べて私立は約4倍の入学者数がいます。これは、私立は公立に比べて学費が高い分、教育のサポート体制が充実していることが多いためです。充実したサポート体制がある学校に入学したいけど、学費に不安があるという方は就学支援金や奨学金を検討することをおすすめします。

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