技能連携校ってどんなところ?通信制サポート校とは違うの?

公開日:2023/02/01

通信制高校と同時に入学し、高校卒業資格を目指しながら専門分野が学べる技能連携校があるのをご存じですか?通信制サポート校とはどう違うのか気になる人も多いのではないでしょうか。両校共に教育施設なのですが、それぞれの違いや特徴があります。そこで、今回はお互いにどのような違いがあるのか解説します。

技能連携校とは

国の制度を活用する学習施設に技能連携校があります。高等専修学校で専門的な知識を学ぶと同時に、通信制高校に通って高校卒業資格取得が目指せる学校になります。高等専修学校は一般的に高専と呼ばれる教育施設です。専門的な実習も多く、卒業後には即戦力となれるよう実践的な職業訓練が学べます。

また、同時に一般的な高校の勉強も行うため全日制と同じ週5日の登校が必要です。しかし、現在は通信制高校と技能連携校が併設された場合も多くあり、両校への移動時間等の問題は心配ないでしょう。

国の技能連携制度とは

技能連携制度は、通信制高校に在籍する生徒が各都道府県の教育委員会に指定された教育施設で教育を受ける際に学習内容や授業の一部を習得したとみなされる制度です。

簡単にいえば、高等専修学校と通信制高校の2校へ同時入学して3年間で2校分、学習するわけです。技能連携校で学んだ科目が通信制高校で卒業するのに必要な単位として認められるため、効率的に学べて卒業ができます。

企業が運営する技能連携校を運営

技能連携校を運営しているのは専門学校が多いのですが、企業が運営する場合もあります。たとえば、トヨタ自動車や日立製作所など高い技術力を持つ企業が開校するケースもあるのです。また、高校生のうちに高い知識や技術、社会性を身につけられるため卒業後には即戦力となれる可能性があります。

3年間2校分の学習費用が必要

技能連携校を利用して学習しようとすれば、通信制高校と技能連携校の2校へ同時に入学するため、当然2校分の学費が必要になります。

技能連携校の学習内容は専門的科目が中心となり、登校日数も多いため通信制高校1校に通うよりも費用は必要ですが、卒業時には通信制高校と技能連携校の2つで卒業証書が取得できます。

通信制サポート校との違い

お互い教育施設である技能連携校と通信制サポート校ですが、どのような違いがあるのか解説します。

卒業へのサポート

専門的な知識習得が目的である技能連携校は、週5日の登校が基本的です。一方、通信制高校を1人で卒業しようとすれば3年以上の在籍で74単位以上の習得と30時間以上の特別活動への参加が条件になります。

全日制普通学科での中途退学率が0.8%なのに対し、通信制の中途退学率は5.5%にもなるのです。このような問題を踏まえ通信制高校に通う生徒をサポートするのが通信制サポート校の目的なのです。

単位の取得が可能かどうか

学習内容が専門的な知識や技術である技能連携校では、学習内容の一部が通信制高校での卒業に必要な単位に充てられます

一方の通信制サポート校は、通信制高校に在籍する生徒に高校卒業資格を取得させるための教育機関です。そのため、学習内容を通信制高校で必要な単位に充てるのが無理なのです。

学習内容が大きく違う

技能連携校では専門知識や技術が学べ、資格取得が可能な教育施設です。そのため、授業も職業に直結した内容が多く、特定分野を深く学べます。学校によりさまざまなコースが設けられているため、早い段階で実社会の動きを感じ、現実的なイメージがしやすいのです。

一方、通信制サポート校でも専門分野コースはありますが、在籍する学校の学習面のサポートや精神的ケアなどがメインになるため、深い知識や技術の習得はできません。

技能連携校を活用するメリット

2校分の学習内容を3年間並行していくのは大変でしょう。しかし、並行して学習していくにはそれだけのメリットがあるのです。

技能連携校でもスクーリング可能に

通信制高校ではレポート提出のほかにもスクーリングテストを繰り返し単位の取得が必要です。通信制高校では登校頻度も少なく学習自習が基本になります。自分でレポートを作成し、添削してもらって学習していくのですが、学習自習の間に不明点が出てくればレポートをまとめようにも分からず進まない可能性もあります。

このような問題点をなくすためにもスクーリングで先生と一緒に解決していく時間が必要なのです。そして、通信制高校で実施されるスクーリングが技能連携校でも受けられるのは大きなメリットといえます。

現場に直結した授業

技能連携校の運営には専門学校や企業などと連携する場合も多く、専門的技術を身につけられます。そのため、情報技術や航空技術などの専門的な知識や技術を早くから学べるのです。また、企業との連携により学習を進めるため現場に直結した授業が受けられるのはメリットといえるでしょう。

まとめ

今回は通信制高校と同時利用できる技能連携校と通信制サポート校について解説しました。いかがでしたか。両校共に違いやメリットはあります。ある程度の将来が決まっているのであれば技能連携校の並行がおすすめです。

一方、通信制高校の学習が自分だけでは不安であるなら通信制サポート校を利用するのがよいでしょう。どちらも通信制高校とは別に費用が必要になるため、じっくり考えてから決めるのが大事です。

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