通信制高校はやめておけ!?後悔しないためのポイントとは

公開日:2023/03/15  最終更新日:2023/02/01

高校進学する際に、全日制高校を選ぶのが一般的です。通信制高校に進学となれば、イメージが悪く周りの方や親からも止められてしまうことも多いでしょう。しかし、最近の通信制高校は学校数、生徒数も増加しています。こちらでは、通信制高校を断念する前に知っておくべきポイントと、通うことのメリット・デメリットについてご紹介しましょう。

「通信制高校はやめておけ」といわれる理由

昔からある、不良が行くところや全日制に行けない子が行くところなどのイメージから通信制高校はやめておけといわれています。イメージだけで行くのをやめておけというのでしょうか。ここからは具体的な理由について考えてみましょう。

進学率が低い

全日制の高校と比較すると、通信制高校の大学進学率はどうしても低くなります。通信制は、専門コースを選び、資格取得し就職する生徒が多いです。

また、アスリートなど学校以外で活躍している生徒はプロを目指したりするため、大学進学ということに結び付かないのが現状といえます。しかし、大学進学にむけた専門コースを用意している学校もあるため、自分の目的に合った通信制高校を見つけることが大切です。

就職できないと思われる

進学率よりは就職率のほうが高い通信制高校ですが、就職ができない、通信制というだけで不利だと思っている方は多くいるようです。

しかし実際は、全日制より就職率が上回っています。結果を見れば就職に不利になることもなく、できないわけでもありません。面接時に、通信制高校を選んだ理由や努力したことなどをしっかり話せば、好感を持たれるのではないでしょうか。

費用が高額になる可能性

通信制には私立と公立があります。私立の通信制高校は専門コースがあったり、生徒に対してサポート体制が充実していたりと学習内容に特色があるため、学費が高額になる可能性があるのです。高額な学費がやめておけという理由になっているのでしょう。

偏見の目

昔からすれば通信制高校に通うことに対しての見方が変化していますが、まだまだ偏見は残っています。とくに親が一番、世間の目を気にするのではないでしょうか。

全日制高校が統合などで減少するなか、通信制高校は増加する傾向にあります。通信制高校に通うことで専門性などの価値をつけ、進学や就職という目標にむかって学ぶ生徒が増えてきました。通信制高校の実態を知ることで、偏見の目を持たなくなっていくのではないでしょうか。

通信制高校に通うデメリット

通信制高校に通うのはいいことばかりではありません。デメリットを挙げていきます。

人と関わることが少ない

登校日が極端に少ない通信制高校は、人と接することが少なくなります。通信制高校には15歳以上であれば年齢に制限がありません。同年代の生徒が少なくコミュニケーションがとりづらいことがあります。

友達が欲しいという方は通学型の通信制高校もあるため、選択肢として考えてみるのもよいでしょう。また、私立の通信制には教育の一環として部活動などを取り入れている高校もあります。

自己管理や自主性がない

通信制高校は自分で時間割を組め、自由に勉強の時間をとれます。しかし、自分で学習スケジュールを立て、計画に沿って毎日勉強を行わなくてはなりません。自由だからといって勉強しなくてもいいわけではないのです。

また、授業がどこまで進んでいるかの報告や提出物があります。自己管理ができていないとどんどんわからなくなってしまい、3年で卒業したいと目標においても延びてしまう可能性があります。自分の時間を大切にして勉強もする自己管理能力と自主性が重要です。

選ぶ学校やコースで学費が高くなる

私立の通信制高校の中でも専門性のあるコースを選ぶと、学費が高くなる場合があります。資格取得のために学費がかかってしまうなどのデメリットがあります。しかし、就職が速くなることを考えるとメリットになるかもしれません。

部活がない・行事がない

全日制高校には部活や学校祭といった行事があります。通信制高校はほとんどないため、大きな違いといえるでしょう。もともと登校日が少ないため、行事やイベントなどはめったにありません。ただし、部活動を取り入れている通信制高校もあるため選択するときに調べてみましょう。

通信制高校に通うメリット

通信制高校に通う生徒の中には全日制を中退した人や不登校で学校に行けなくなった人、発達障害で学習が困難な人もいます。さまざまなニーズに対応している通信制高校のメリットをご紹介しましょう。

自分のペースで学習する

登校することが少なく、自分のペースで勉強ができるというのが最大のメリットです。全日制は出席日数が足りない、成績が悪いと単位が取れず、留年になってしまいます。同じ学年を下級生ともう一度やり直さなくてはなりません。

通信制は3年間で単位を取得することで留年の可能性がなくなります。出席日数が足りないということもありません。自分のペースで学習して単位を取得すればいいのです。

個別サポートの充実

通信制高校に通う生徒には、病気やケガのため学校にいけない、働きながら通っている、いじめで不登校になったため通いづらいなどという方もいるでしょう。通信制高校の中には、一人ひとりの事情に寄り添ったサポート体制を充実している学校もあります。公立に比べて私立はその傾向は顕著でしょう。

年齢制限がない

通信制高校には、15歳で中学を卒業や中学卒業程度の学力があれば入学が可能です。年齢に関係なく勉強ができるのも魅力のひとつです。働きながら通うこともできます。また、50代、60代、70代の方でも勉強ができます。卒業後に大学進学の可能性も夢ではないかもしれません。

まとめ

昔からのイメージで、通信制高校はやめておけといわれる時代はなくなってきました。現在では学校の数も増えています。自分で学習するという自己管理のもと自由な時間で学習以外のことも楽しんで学生生活を送れるのではないでしょうか。

通信制高校はメリットばかりではなくデメリットもあります。この記事を参考にして高校進学の選択肢として通信制高校も考えてみてください。

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