通信制高校から難関大学に進学は可能?
公開日:2023/06/15 最終更新日:2023/04/12
日本は、学歴があればよい企業に就職できる学歴重視の傾向が強いです。そのため、通信制高校から難関大学に進学して、就職したい人もいるのではないでしょうか?そこで今回は、そういった人に向けて、通信制高校の特徴や大学進学の実績、塾や予備校は必要なのかなど、さまざまなことを踏まえて解説します。
実際の通信制高校の大学進学の実績
通信制高校からでも大学へ進学した人は存在します。そもそも通信高校とは、パソコンなどを利用して単位を取得する学校のことです。とくに、全日制の高校に通うことを苦手とする子どもや、家庭の事情などにより全日制の高校に通えなかった人が通うことが多いです。
文部科学省のデータによると、令和4年度時点で通信制高校の生徒が23万8千人以上になったというデータが発表されています。全国に通信制の学校は120校近くもあります。また、大学進学については、平成30年に卒業した人のうち全日制高校から大学進学した人は55.5%、通信制高校からは18.0%というデータが文部科学省で発表されています。
上記の理由から、通信制の学校でも大学進学は可能です。また、東京大学などの難関大学を目指す人向けのコースを用意している学校もあります。たとえば、トライ式高等学校であれば、2022年度の合格実績は、東京大学や早稲田大学、慶応義塾大学など含め1605名もの人が合格しています。
トライ式高等学校の一番の強みは、「家庭教師のトライ」で培われたマンツーマン指導のノウハウを生かしたオンライン家庭教師による指導です。それを強みにして、トライ式高等学校は、通信制高校からの進学率No1の実績を誇っています。
大学に通うなら塾・予備校に通うべき?
大学に進学したいのであれば、塾や予備校に通うのがおすすめです。塾であらかじめ授業を受け、学校で復習することで、着実に学力をあげることができます。勉強において、復習は一番大切といっても過言ではありません。
短期記憶や作業記憶について書いた論文によると、人間の脳は、よく使う電話番号はすぐに思い出せるといったように、よく使うものほどすぐに思い出すことが可能と記載されています。これを勉強に置き換えると、復習は大切だということになります。復習はいわば、同じことを反復して脳へ定着させる作業です。復習することで学んだ知識をすぐに扱えます。
このような役割を担ってくれるのが、塾や予備校です。塾や予備校によって方針は違いますが、合格するには復習が必要であるため、塾や予備校を選ぶ際には、復習に関するサポートを行っているかを選ぶ基準のひとつにすることをおすすめします。
以上のことから大学へ合格したい人は塾や予備校には通うとよいでしょう。とくに難関大学を目指している人ほどおすすめです。
通信制高校から難関大学を目指すには
通信制高校から難関大学を目指すには、以下のことが必要です。詳しく解説します。
大学進学コースを選ぶ
コースは必ず大学進学コースを選ぶようにしてください。大学入試向けのコースを選ぶことで大学進学の授業が受けられるのはもちろんのこと、手厚い進学サポートが用意されています。また、指定校推薦をもち合わせている通信制の高校もあるため、コースを選ぶ際は大学進学に関連したコースにしましょう。
受験対策時間を作る
通信制高校の1番のメリットは、毎日の登校時間がない点です。そのため、時間を作りやすく自分で学習プランを組んで勉強できます。どれだけ質のよい勉強をしても、量がなければ難関大学に合格することは、ほぼ不可能と言っても過言ではありません。通信制高校は、全日制の学校と比較すると学習時間を確保できるため、受験においては有利です。
塾や予備校に通う
難関大学を合格するうえで、塾や予備校に通うことも欠かせません。塾や予備校はいうならば、予習と復習の場です。学校で学んだことを塾で復習し、ときには塾で予習することで、予習と復習のよいループを作ることが可能です。
また、塾や予備校では、同じ志をもった人が多く、モチベーションアップにもつながります。とくに人間は環境に影響されやすいとされているため、自力で勉強できないという人は、入会することをおすすめします。
まとめ
この記事では、通信制高校で東京や千葉の難関大学に合格できるのかについて解説しました。結論、通信制高校でも合格できます。また、通信制だからこそ、勉強や塾へ行く時間を作りやすいメリットがあります。ほかにも塾や予備校に通うことで合格までの道のりは近づくでしょう。
ただし、受験勉強において大切なのは、やり切ることです。塾や予備校、進学コースの選択など、どれだけ合格のために環境を用意しても、それを使いこなせなければ意味がありません。そのため、少しずつでもいいので勉強する癖をつけましょう。